2014年10月16日木曜日

擦り減っていく魂



私の知っている事、感じていることなどは
誰も知らない。100%わかり切ることなど不可能。
ならば、無知のままでいて。何も言わずに隠れて隠して。
そして何もかも消え失せるまで。


心の痛みがあったとして、誰がそれを見るのだろう?
胸の痛みが酷過ぎて掻き毟ったけど、治まらない。
遠くを見つめて想いを馳せて
現実を見つめて涙流す


風は冷たく頬を過ぎ去るけれど
濡れた目元を乾かしてくれるから
凍るような寒さでも
むしろ身を任せてしまえば
そのうち慣れて銀の野原を駆けていく


白い獣が前を走っていく先に何かを感じて
「間って」と言うけれど、その獣はあざ笑うかのように
世界の最果てへと掛けていった


疲れ果てても追いつこうと
息を切らして足を動かしたけれど、獣はもう見えなくて
小さく「置いてかないで」と言うけれど、すでに遅い
決断の鈍さに自分自身に嫌気がさす
このままじゃいけないのに。と、しゃがんで頭を抱えた



答えなど、どこにも見えない